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【祝】冴えない彼女の育てかた 完結

感想とエラソーな考察をちょっとずつ書く、文字ばかりでブラックな(単に色が黒いという意味だよ!)記事です。
最終13巻及びMemorialも含め、ネタバレありです。
(例によってカテ違い記事なのはご了承ください)

~用語~
・オタク : ここでは特に「萌えオタ」「(秋葉原系)二次元オタ」を指します。
・WA2 : White Album2 のこと


~萌えコンテンツにおける冴えカノ~
冴えカノアニメ一期放送当時の『SHIROBAKO』、その後の『NewGame』、『ステラのまほう』、『エロマンガ先生』等、同人/企業/プロの差はあれど、作り手としてのオタクをテーマとしたオタク向けコンテンツの流れがあり、冴えカノはその比較的早い時期に定位できるような気がします。よく言えば二次元コンテンツ業界の成熟、悪く言えば引きこもり的自己完結を感じさせるこの流れですが、題材として"オタク業界"が魅力的なのは間違いないでしょう。
話は逸れますが、毎期何十本ものアニメが放映され、いくつもの漫画やラノベが湧いては消えていく今、この業界は果たして今後も生き続けられるのでしょうか……。アニメを作って放映して円盤を売るというビジネススキームが、要求が高まり続ける作画にかかるカロリーを賄いきれるのか、オタクたちの購買力が保つのか、そもそも今後今まで以上に良い作品が出てくるのか、なんてことが気になってしまいます。素人が言うことではないですし、自分にできることはただ消費してお布施することだけな気がしますが。
話を戻して、冴えカノはそんな現在の萌え作品界において、「頭からっぽにして楽しむシナリオゲー(矛盾してる気はする。そもそもゲームじゃないし)」としての一つの頂点となったのは確かでしょう。たぶん。


~丸戸作品群における冴えカノ~
職業体験的に書き始めた的なことが1巻あとがきに書かれていましたが、ゲームシナリオライターである丸戸先生にとって挑戦的だったはずです。きっと。

ラノベレーベルから出る以上は、あるいはメインキャラがほぼ全員高校生である以上は致したシーンを入れられな……いのはそんなに問題ではないかもしれませんが、ゲームと違って分岐のない一本道のお話になる以上、最終的にはあるひとりのヒロインのルートに集約していくことになるわけです(まあ優柔不断のハーレムエンドでもいいような気もしましたけどね。実現可能性を抜きにすれば)。しかも脇を固めるサブヒロインたちのキャラやら属性やらステータスやら(ほぼ同義)が濃く、しかも話が進むに伴ってさらに強化されるせいで、ますます険しくなるのですよ。しかしそんな中で、薄くて手ごたえのないメインヒロインを"育てる"こと、そしてフラグを立てていくこと、逆にそれ以外のヒロインを切っていくこと、という点では、ゲームと同じか、その"攻略"に伴う機微がかえって色濃く出ていると言えるかもしれません。

丸戸作品と言えば、パッケージヒロインが作品を通して見たときのメインヒロインじゃない=「裏ヒロインシステム」と、ストーリーが始まった時点でメインヒロインが重要な因縁を隠し持っている=「メインヒロインはめんどくさい女」というひねくれた特徴があります(断言)。が、今作ではそれらの要素を英梨々と詩羽が担い、名実ともにメインヒロインである恵は初期値0の状態からエンディングに辿り着くわけです。全17巻中15巻分以上を"共通ルート"として割いた上での、12巻,GS3,13巻の恵エンドは、それはそれは感慨深いものです。これについては次項で。
WA2において、「本編(Coda)の伏線となる"因縁パート"(ICとCC)を全部時系列で書く」は達成されたわけですが、そのさらに先として、「因縁のないキャラがメインヒロイン」「メインヒロインがメインヒロイン(なお(特に序盤での)扱いェ)」が冴えカノでは成し遂げられていると言えるでしょう。(WA2センターにはかずさが描かれてたけど正史はどう考えても雪菜だよね!)
ところで、もしかするとこの全17巻は実はあくまで壮大な伏線であり、"因縁パート"であって、この後の大学生編と社会人編では絡み合った情熱と愛憎が織りなすドロドロの群像劇が丸戸本深崎絵のガチンコエロゲで繰り広げら……れたらいいなあ。マジで。

~ストーリー構成~
なんか色々書きたかった気がするのですが忘れました。全巻通しで読み直したときに書きます。
<執筆中>

~やっぱ恵だよね~
いや、恵はいつからなんなのかというキャラ考察要素はそれはもう深い深いものですが、系統上の最終巻であるMemorialの最後まで読むと、「恵端からポーカーフェイスかましてたんじゃないの?」って思っちゃいますよね。えぇ。

これは僕個人の主張ですが、二次元の女の子の良さの基盤は「自らの幸せをワガママに志向している」という点にあると思うんです。有体に三次元の人間関係と対比してしまえば、二次元ヒロインは「群れる」ということをしません。現実の人間は特定のメンバーと一緒に平穏な日々を過ごすこと"そのもの"を志向し、そのことに満足する、ともすると「ヤンキーかよ」ってな性質を往々にして持ちます。これは「現実的に手に入る幸せを現実的に手に入れて満足する」という、ある意味で"大人"な着地点だとも言えます。ところが、ヒロインは例えば「(何らかの理由で)主人公が好き」という思いを軸に、あるいは「サークル活動をみんなで笑顔でゴールさせたい」とか、「クリエイターになりたい」とかいった意志を軸に、無茶め無謀めなことに挑みます。この意志、すなわち「ワガママさ」が、キャラクターの性格というフィルターを通した状態で光り、時にぶつかり合うところが、ストーリーものの二次元コンテンツの魅力の根幹だと思うのです。言葉足らずでもどかしいですがそうだと思うのです。
あ、これ↑はヒロインに限らず、主人公やあらゆるキャラクターに魅力があるかというのにも適用できると思います。

話を戻しまして。ここでは、「恵全編通してポーカーフェイス説」を措定しましょう。
入試の時点で挙動不審な倫也を見かけてちょこっと(?)手を差し伸べた恵は、入学後の高1で倫也と同じクラスになり、彼のことがほ~んのちょこっと気になっているかもしれないしそんなことはないかもしれないという状態になっていることでしょう。ところが倫也は周囲に目もくれず、恵を認識するはずもなくオタク全開。そのまま高1の一年間は終わってしまうわけです。そして春休み、なぜか萌え度の高い服を着てなぜか早朝の坂の上からなぜかベレー帽を風に飛ばし、たまたま(?)倫也が拾う。……これって尋常じゃなく「キャラが立っている」行動なのでは?(疑惑)。ところがやはり倫也には認識されず、キーアイテム"ベレー帽"はいとこにあげちゃう。そして新学期、たまたま蓮見先生の伝言を伝えたついでに"運命"の出来事について念押しで感謝する。これ、その場で「ありがとう」言ってりゃ別に言わんでいいよね?てか、これもそもそも"たまたま"なのか??……
こうして見ていくと、恵はものすっごくしたたかにワガママを成し遂げたと見ることもできます。いや、たまたまかもしれないけどね?そう解釈できるってだけで後付けかもしれないというかたぶんそうだけどね?しかし、恵の軸たる「意志の強さ」は"メインヒロイン"として他のキャラに勝るものとして存在する、だからこそこの作品全体として魅力的に仕上がっているのではないか、と思ったわけです。
結論:恵万歳!

<以下執筆中>
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